宮崎県のGIGAスクールは、県主導から学校主導へと新しい段階に入っています。
県教育委員会のプロポーザルで端末を決めていた時期を経て、学校が自ら端末を選ぶ流れが生まれているからです。
実際、宮崎県立小林秀峰高等学校は、6学科の学びに合わせてWindows端末を独自に選定しました。
この記事では、同校へのインタビューをもとに、端末選定の理由から活用の実際、山間部ならではの課題までを紹介します。
県内の学校関係者の方は、ぜひ参考にしてください。
宮崎県のGIGAスクール、いまどうなっている?
県主導のプロポーザルから、学校選定の時代へ
宮崎県では、令和6年度入学生までの端末を県教育委員会主導のプロポーザルで決定していました。
プロポーザルとは、複数の業者から提案を募って選ぶ方式のことです。
県主導の提案は、県内の公立高校に広く合う端末が中心でした。
ただ、専門高校にはそれだと物足りない場面もあります。
小林秀峰高校は令和5年度入学生の端末から、Windowsに限定して数社に見積もりを依頼し、独自に端末を決めてきました。
GoogleとMicrosoft、両方のアカウントが使える
宮崎県の特徴として、公立高校の生徒にはGoogleアカウントとMicrosoftアカウントの両方が配付されます。
これ、実はけっこう恵まれた環境です。
学校がどちらかの製品群に縛られず、授業の内容に合わせて自由に使い分けられます。
小林秀峰高校がWindows端末を選んだ理由
小林秀峰高校は、6つの学科をもつ総合制専門高校です。
- 農業科
- 機械科
- 電気科
- 商業マネジメント科
- 情報ソリューション科
- 福祉科
6学科すべての授業に対応できるOS
専門科目は多岐にわたり、授業で使いたいアプリケーションも学科ごとにバラバラです。
Windowsを選んだ一番の理由は、数多くのソフトウェアに対応している点でした。
オフラインでも多くのアプリが動き、ファイルをローカルに保存して使える点も決め手になっています。
卒業後も使えるか、という視点
生徒の進路は就職から進学まで、学科によって本当に幅広い。
多くの企業や教育機関では、Windowsが標準的なOSです。「卒業後も使えるOS」という視点が、選定の大きな軸になりました。
ちなみに同校では、Windows11の端末なら自由持ち込みも認めています。
それでも持ち込みを選ぶ生徒は約1%。比較したうえで指定端末が選ばれている、ということですね。
デタッチャブル型で懲りた。だからクラムシェル型
以前の学校指定端末は、キーボードを取り外せるデタッチャブル型でした。
ところが、脱着部分の不具合や故障が多発。
その反省から、今回はノートパソコン型のクラムシェル型(NECのVersaPro)を選びました。
以前の端末より軽く、故障の不安も減った。「課題は今のところありません」と言い切れる状態だそうです。
教員側の抵抗感もなかった
端末導入そのものへの懸念は、ほとんどありませんでした。
理由はシンプルで、職員が校務で日常的にWindowsを使っているから。
使い慣れたOSなら、先生方も構えずに授業へ持ち込めます。
導入のハードルは、端末の性能だけでなく「教員が慣れているか」でも大きく変わるんです。
導入後の活用と、山間部ならではの課題
アカウントを固定しない、という方針
配付される2つのアカウントについて、同校はどちらか一方に固定していません。
普通教科と専門学科では授業の特性が違いますし、なにより「生徒に多くの体験をさせたい」から。
この柔軟さが、学科を超えた活用の広がりを支えています。
実技テストを撮影して、クラウドで評価
活用の幅は想像以上です。授業ではSaaSと呼ばれるクラウド型サービスや各種アプリを利用し、実習の記録も端末で行います。
実技テストを撮影してクラウドにアップロードし、教師が後日評価するという使い方まで生まれています。
授業以外でも、学年ごとのグループを掲示板代わりにしたり、部活動で活用したり。
校外活動の情報発信も活発で、「生徒の活動をSNSで初めて知ることもあります」というほど。
情報部でもすべてを把握しきれないくらい、生徒主体のスピード感ある活用が広がっています。
ネットワーク整備という現実的な壁
順調に見えて、課題もありました。インフラです。同校は山間部に位置しており、ネットワークの整備が遅れがちでした。Wi-Fiや回線が不十分だと、オンライン授業も学習アプリもスムーズに使えません。せっかくの端末が活きないわけです。
県教育委員会に現状を伝えながら、少しずつ改善を進めているそうです。端末選びと同じくらい、通信環境の確認は大事。これから導入する学校が覚えておきたいポイントです。
業者選びの決め手は「価格・内容・レスポンス」
公立高校が外部の業者と直接取引する機会は、実はあまりありません。ましてや個人所有のタブレットPCは、先生方にとって初めての調達でした。
業者を探していたタイミングで連絡をくれたのが田中電気です。
リモート会議やメールのやり取りで学校の実情を伝えたうえで、数機種の提案を受けました。採用の決め手は3つ。価格、提案の内容、そしてレスポンスの早さです。
知識不足で導入決定後に相談した案件にも、その都度丁寧に対応してもらえたそうです。
初めての調達こそ、伴走してくれる業者選びが効いてきます。
まとめ
小林秀峰高校の事例が教えてくれるのは、端末選びの正解が学校ごとに違うということです。
6学科の専門性、卒業後の進路、過去の故障経験。
自分たちの実情から逆算したからこそ、納得のWindows端末にたどり着きました。
宮崎県のGIGAスクールは、学校が主役の端末選定へと進んでいます。
端末の選定や調達に悩んだら、学校の実情を聞いたうえで提案してくれる業者に相談してみてください。
田中電気では、全国の学校向けにGIGA端末導入の支援を行っています。

GIGAスクール構想の推進により、すべての児童生徒が学習用の端末を活用する環境が整備されました。
しかし、配備されたICT機器を効果的に活用するには、各学校に合わせた支援が必要です。
児童生徒の習熟度に応じた学習を実現する「きめ細かい学習指導」や、クラス全体の学びを深める「協調的な学習支援」など、多様な学習ニーズに対応できるプラットフォームが求められています。
田中電気は、これらの課題解決に必要な機能を一つに集約し、教育現場の実践的な運用をサポートすることで、児童生徒が自らの力で「主体的で創造的な学び」を実現できる環境づくりを支援します。
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