京都市でGIGA端末を選ぶなら、iPadは有力な選択肢です。理由ははっきりしています。
起動が速く、バッテリーが持ち、生徒が迷わず使えるから。
実際、京都市立京都工学院高等学校は開校からずっとiPadで授業を続けています。
その期間、なんと9年。この記事では、同校ICT管理部主任の上野様へのインタビューをもとに、iPadを選んだ理由から運用のリアルな本音までをまとめました。
端末選定に悩む学校関係者の方は、ぜひ参考にしてください。
京都市のGIGAスクール、高校の端末はどう決まる?
GIGAスクール構想とは、児童生徒1人1台の端末と高速ネットワークを整備する文部科学省の政策です。
小中学校では公費での整備が中心でした。ところが高校は事情が違います。
保護者に端末を購入してもらう「BYAD」という方式が広がっているんです。
BYADはBring Your Assigned Deviceの略。学校が機種を指定し、家庭で購入して授業に持ち込む仕組みです。
京都市立の高校でも、端末や運用方法は学校ごとに検討されています。
だからこそ、どの端末を選ぶかに各校の考え方が表れます。京都工学院高校が選んだのは、iPadでした。
京都工学院高校がGIGA端末にiPadを選んだ理由
京都工学院高校は2016年、洛陽工業高校と伏見工業高校の統合で生まれた学校です。
開校時から全館Wi-Fiを整備し、1人1台のiPadで学ぶスタイルを打ち出してきました。
令和5年度には文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)にも指定された、先進的な学校です。
実は、パソコンと最後まで迷っていた
工業系の学校なので、端末選定は簡単ではありませんでした。
プログラミングやCADの学習には、iPadでは性能が足りない。ならばノートパソコンにするべきか。議論は最後まで続いたそうです。
それでもiPadに決めた理由は「手に取ってすぐ使えるから」。判断の軸になったのは、次の3つでした。
- バッテリーの持ち
- 起動の速さ
- 操作のしやすさ
普段の授業で毎日使う道具として見ると、iPadの強さは圧倒的でした。専門的な学習はパソコンで、日常の授業はiPadで。この割り切りが同校の答えです。
生徒がすぐ馴染めるという強み
もうひとつ見逃せないのが、スマホとの近さです。生徒の多くはiPhoneユーザー。だからiPadの操作にも抵抗がありません。配られたその日から迷わず使える。地味に聞こえますが、現場ではこれが本当に大きいんです。
保護者の理解はどう得たのか
端末は保護者に購入してもらう形です。負担への反発はなかったのでしょうか。
実は、ここに同校の工夫がありました。
入学前の広報の段階から「全館Wi-Fi環境を整備し、一人一台iPadを購入して学習します」と伝えていたんです。
入学してから知らされるのと、納得して入学するのとでは大違い。
事前に方針を示していたことで、保護者の理解が得られないという問題は起きず、導入はスムーズに進んだそうです。
導入9年目、校内のリアルな活用風景
年配の先生も普通に使っている
導入当初は教員も使い慣れておらず、研修会を開いて意識的に活用を促していました。
今はどうか。年配の先生も含め、多くの教員が自然にiPadを使っています。
特に定着しているのが、提出物の収集と配布です。直感的で簡単にできるため、先生たちの定番の使い方になりました。
あえてMDMを外すという運用
驚いたことに、同校は現在MDMを入れていません。
MDMとは、端末をまとめて管理する仕組みのことです。
導入当初は使っていましたが、今は生徒に使い方を任せる方針に切り替えました。
授業中にタブレットを立てられると、何をしているか分からず指導が増える。
そんなデメリットも正直に語られています。それでも「自分でコントロールできるようにならないといけない」と、自律を育てる道を選んだわけです。
では、先生方はiPadで楽になったのか。答えは「一長一短」でした。
便利さと指導の手間、その両方があるのが現場の本音です。きれいごとで終わらせないこの距離感が、9年続いた運用の強さなのかもしれません。
工業高校ならではのTeams活用
ものづくりの授業では、Teamsでグループの情報を共有しています。
ものづくりはアイデアを出し合い、進捗を共有しながら進めることが大切だから。
トークルームでのやりとりが、チームでの製作を支えています。
iPadの購入先に田中電気を選んだ理由
今年度の入学生から、iPadは田中電気を通じて導入されています。決め手は2つ。価格と保証です。
同校ではiPadを入学時の必要物品として一括購入しています。
実習服や実習材料など、入学時はほかにも出費が重なる時期。
だから「少しでも安く買える」ことが重要でした。保証サービスが優れていた点も、安心材料になったそうです。
これからの目標は「生徒が自ら活用する」こと
今後の展望についても伺いました。「iPadを使ってください」と促す段階は、もう終わっている。
今の目標は、学校全体で活用が進み、生徒たちが自ら活用できる仕組みをつくることだそうです。
端末を配って終わり、ではない。使わせる段階から、生徒が使いこなす段階へ。
9年間活用を続けてきた学校だからこそ、次のステージが見えています。
まとめ
京都工学院高校の9年間から見えるのは、iPadの日常での強さです。
すぐ起動する。1日バッテリーが持つ。生徒が迷わない。
派手さはないけれど、毎日の授業ではこれが効きます。
一方で「iPadでなくてもいいのではないか」という議論は、今も校内で続いているそうです。
導入して終わりにせず、検討を続ける。この姿勢こそ、いちばん参考にしたいポイントかもしれません。
京都市でGIGA端末の導入や更新を検討している学校関係者の方は、価格や保証まで含めて相談できる販売店選びも大切です。
田中電気では、学校向けiPad導入の支援を行っています。気軽に相談してみてください。





