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Chromebookのデメリットとは?失敗しないための注意点と活用法

Chromebookデメリット

近年、教育現場やビジネスシーンでの導入が進み、注目を集めているChromebook。

しかし、その一方で「使いにくい」「できることが限られる」といった声も耳にします。「Chromebook デメリット」と検索されたあなたは、まさにその点を詳しく知りたいのではないでしょうか?

この記事では、Chromebookの購入を検討している方や、Windows PCやMacとの違いを知りたい方に向けて、Chromebookの主なデメリットと、それを踏まえた上での活用法、そしてどのような方にChromebookがおすすめなのかを解説します。。

目次

まずは知っておこう!Chromebook(クロームブック)とは?

Chromebook

引用:https://www.google.co.jp/intl/ja_jp/chromebook/

Chromebookについて詳しく知らない方のために、まずは基本的な情報から見ていきましょう。

Chromebookの基本的な定義

Chromebookとは、Google社が開発した「Chrome OS」というオペレーティングシステムを搭載したノートパソコンのことです。

Chrome OSとは何か

WindowsやMac OSと同じOSの一種で、Googleによって開発されました(スマートフォンでお馴染みのAndroidもGoogle製です)。

Linuxをベースにしており、Webブラウザである「Google Chrome」を最大限に活用できるように設計されています。

Chromebookの最大の特徴

余計な機能を極力排除し、シンプルさを追求している点が最大の特徴です。

主な操作はウェブブラウザ上で行い、データは基本的にクラウド上に保存します。

他のOS(Windows/Mac)との基本的な違い

Windows PCやMacが様々なソフトウェアをインストールして多機能に使えるのに対し、ChromebookはWebブラウザを中心とした利用が前提となります。

また、データ保存もローカルストレージよりクラウドストレージが中心です。OS自体が無償で提供されている点も大きな違いと言えるでしょう。

Androidとの関連性

同じGoogle製OSであるため、Androidスマートフォンと似たデザインや操作感を持つ部分があります。

また、多くのChromebookではGoogle PlayストアからAndroidアプリをダウンロードして利用できます(一部制限あり)。

【ここが重要】Chromebookの主なデメリットと知っておくべき注意点

それでは、本題であるChromebookのデメリットについて、詳しく見ていきましょう。

これらの点を理解しておくことが、購入後の「こんなはずじゃなかった」を防ぐために非常に重要です。

  • Win11やmacOSのアプリが使用できない
  • MicrosoftOfficeとの互換性に制限がある
  • オフラインだと使いにくい
  • PCのバラエティが少ない
  • 重い作業にはスペック不足
  • 異なるOSの移行に手間がかかる

1. WindowsやMac特有のアプリが使用できない

Chromebookに搭載されているChrome OSは、WindowsやMac OSとは根本的に異なるOSであるため互換性がありません。

そのため、これまでWindowsやMacで使用してきた特定のソフトウェア、例えば専門性の高いデザインソフトや動画編集ソフト、特定の業界標準ソフトなどは、基本的にChromebookでは動作しません。

長年WindowsやMacを使い、多くのソフトウェアを購入・利用してきた方にとっては、これらのソフトウェア資産をChromebookで活かせない点は大きなデメリットとなります。

また、Chromebook向けに提供されているソフトウェアの種類は、WindowsやMac向けと比較するとまだ少ないのが現状です。

したがって、これまで使っていたソフトが動かない場合は、同様の機能を持つ別のソフトウェア、例えばWebアプリやAndroidアプリなどを探す必要が出てきます。

2. Microsoft Officeとの互換性に制限がある

Chromebookでは、Microsoft Officeの代わりに、Googleが提供する「ドキュメント(Word相当)」「スプレッドシート(Excel相当)」「スライド(PowerPoint相当)」といったオフィス系アプリを利用するのが基本です。

これらはブラウザ上で動作し、作成したファイルはGoogleドライブに自動で保存されます。

これらのGoogle製オフィスアプリは、Microsoft Officeのファイルを開いたり編集したりできますが、完全な互換性があるわけではありません。

特に、複雑なレイアウトやマクロ、特殊なフォントを使用したファイルの場合、表示が崩れたり、一部機能が利用できなかったりする可能性があります。

シンプルな文書であれば問題なく扱えることが多いですが、注意が必要です。Microsoft Officeのファイルを扱う必要がある場合は、「Microsoft Office on the web(ブラウザ版Office)」を利用したり、Android版のOffice Mobileアプリを利用したりする方法もあります。

ただし、これらもデスクトップ版のOfficeと全く同じ機能が使えるわけではありません。

3. インターネット環境が必要 / オフラインだと使いにくい

Chromebookは、データ保存やアプリケーションの利用においてクラウドサービスを積極的に活用することを前提として設計されているため、常にインターネットに接続されている環境で最も快適に動作します。

インターネット環境がない場所では多くの機能が制限され、Chromebookのメリットである軽快さや利便性が大きく損なわれてしまいます。

Googleドキュメントやスプレッドシートなど、一部のGoogleアプリはオフラインでの作業にも対応しており、次にインターネットに接続した際に自動で同期されますが、全てのソフトウェアや機能がオフラインで利用できるわけではありません。

そのため、Wi-Fi環境がない場所で頻繁に利用する場合は、スマートフォンのテザリング機能や、モバイルWi-Fiルーター、あるいはLTE対応モデルのChromebookを検討する必要が出てくるでしょう。

4. ノートパソコンのバラエティが少ない

Windows PCやMacと比較すると、市場に出回っているChromebookの機種はまだそれほど多くありません。

そのため、デザインやスペック、画面サイズなど、自分の好みにぴったりの一台を見つけるという点では、選択肢が限られる可能性があります。

Windows PCであれば、エントリーモデルからハイスペックなゲーミングPC、クリエイター向けPCまで、非常に幅広いラインナップから選ぶことができますが、Chromebookの場合はそこまでの多様性はありません。

5. スペックが足りない可能性がある(特定の重い作業)

Chromebookは、OS自体が軽量であるため、Windows PCほど高いCPU性能や大容量メモリを必要としません。

そのため、比較的スペックを抑えたモデルが多く、その分、価格も安価に設定されています。

しかし、動画編集や高度な画像編集、3D CADといった大きなメモリを消費する作業や、ローカルストレージに大量のデータを保存したい場合には、スペック不足を感じる可能性があります。

一方で、Chrome OSの軽快さにより、ウェブブラウジング、メール、文書作成、動画視聴といった日常的な作業であれば、低いスペックでも比較的快適に動作するように設計されています。

GIGAスクール構想で導入されている教育現場や、プログラミング学習の初歩など、限定的な用途であればスペック不足が問題になるケースは少ないと考えられます。

6. 起動できないAndroidアプリもある

多くのChromebookではGoogle PlayストアからAndroidアプリをダウンロードして利用できますが、全てのAndroidアプリがChromebookに対応しているわけではありません。

一部のアプリはChromebookに最適化されておらず、正常に動作しなかったり、ダウンロード自体ができなかったりする場合があります。

また、Androidスマートフォンやタブレットで快適に使えているアプリでも、Chromebook上では使い勝手が異なる場合があるため、スマートフォンの完全な代替として期待しすぎない方が良いでしょう。

7. WindowsやMacからの移行に手間取る可能性もある

長年Windows PCやMacに慣れ親しんだ方にとっては、OSが異なるChromebookの操作感に最初は戸惑うかもしれません。

ファイル管理の方法やキーボードショートカットなど、細かな違いに慣れるまで多少の時間が必要になる場合があります。

ただし、Chrome OSやChromebook自体は、シンプルで直感的に操作できるように設計されているため、多くの場合、比較的短時間で慣れることができるでしょう。

デメリットだけじゃない!Chromebookの主なメリット

ここまでChromebookのデメリットを中心に見てきましたが、もちろん多くのメリットも存在します。デメリットと比較検討することで、より総合的な判断ができるはずです。

価格が安価

Chromebookのメリットとして、まず機器の価格が安価であることが挙げられます。

Chrome OSが無償で提供されていることや、高性能なスペックを必ずしも必要としないことから、端末本体の価格が比較的安価なモデルが多いのが大きな魅力です。

個人での購入はもちろん、企業や教育機関が大量導入する際のコストメリットは非常に大きいと言えるでしょう。

動作が快適

次に、動作が軽快で起動が速い点も大きなメリットです。Chrome OS自体が非常に軽量に作られており、システム全体の動作が軽快です。起動プロセスもWindows PCなどと比較して少ないため(Windowsの約13個に対しChrome OSは5つ程度と言われています)、電源を入れてからログイン画面が表示されるまで約10秒程度と非常に高速です。また、クラウドでの処理が中心となるため、起動時のデータ読み込みが最小限で済むことも高速起動に貢献しています。

セキュリティの堅牢性が高い

セキュリティの堅牢性が高いこともChromebookの重要なメリットです。データやアプリケーションの処理をクラウド上で多く行うため、万が一端末を紛失したり盗難に遭ったりした場合でも、情報漏洩のリスクを低く抑えられます。「サンドボックス」と呼ばれる独立した仮想環境で各アプリケーションが動作するため、一つのアプリがウイルスに感染しても、システム全体に影響が及びにくい構造になっています。さらに、OSのアップデートは自動かつ無料で行われ、常に最新のセキュリティ対策が施されるため、ユーザーが特別な設定をしなくても安全性が高く保たれます。

バッテリーが長持ちする

クラウド処理による端末負担軽減とバッテリー持続時間の長さも魅力的なポイントです。データ処理や保存の多くをクラウド上で行うため、端末本体への負荷が最小限に抑えられます。バックグラウンドで動作する常駐ソフトウェアも少ないため、バッテリー消費を抑えやすく、結果としてバッテリー持続時間が長いモデルが多いのも特徴です。

Googleアプリの利用

Googleの多くのアプリが利用可能である点も見逃せません。文書作成の「Googleドキュメント」、表計算の「Googleスプレッドシート」、プレゼンテーション作成の「Googleスライド」といったオフィス系アプリをはじめ、「Gmail」「Googleカレンダー」「Googleドライブ」など、Googleが提供する多くの便利なサービスやアプリケーションをスムーズに利用できます。特に、教育機関向けの「Google Workspace for Education(旧 G Suite for Education)」やビジネス向けの「Google Workspace」と連携することで、さらに活用の幅が広がります。

Androidスマホとの互換性が高い

また、Androidスマートフォンとのアプリ互換性が高い(一部制限あり)こともメリットの一つです。多くのChromebookでは、Google PlayストアからAndroidアプリをダウンロードして利用できます。普段スマートフォンで使い慣れたゲームやSNS、ユーティリティアプリなどを、Chromebookの大きな画面で楽しめるのはメリットと言えるでしょう。

Googleアカウントとの連携

Googleアカウントでの設定引き継ぎやすさも利便性を高めています。ChromebookはGoogleアカウントと強く連携しています。普段使っているGoogleアカウントでログインするだけで、ブックマークや拡張機能といったChromeブラウザの設定、壁紙などの個人設定が簡単に引き継がれます。新しいChromebookに買い替えた際や、複数のChromebookを使い分ける際にも、スムーズに同じ環境を再現できます。

トラブルが起きにくい

最後に、導入及びメンテナンスにおけるコストを抑えられる点も大きなメリットです。端末価格の安さに加え、OSがシンプルでトラブルが起こりにくく、セキュリティ対策も自動で行われるため、導入後のメンテナンスにかかる手間やコストを抑えやすいというメリットがあります。

こんな人にはChromebookがおすすめ!

ここまで見てきたデメリットとメリットを踏まえると、Chromebookは以下のような方に特におすすめできると言えるでしょう。ご自身の利用目的や状況と照らし合わせてみてください。

軽い事務作業やブラウジングが中心の人

メールの確認、ウェブサイトの閲覧、簡単な文書作成や表計算といった基本的なPC操作がメインであれば、高価で多機能なWindows PCやMacよりも、安価で軽快に動作するChromebookで十分な場合があります。

Androidのスマホを使っている人

普段からAndroidスマートフォンを利用しており、その操作感に慣れている方や、Androidアプリをパソコンでも活用したいと考えている方には、Chromebookは親和性が高くおすすめです。

サブのノートパソコンがほしい人

既にメインで使っているWindows PCやMacがあり、持ち運び用やリビングでのちょっとした作業用に、2台目のノートパソコンを探している方にも適しています。クラウド経由でデータを共有すれば、メインPCとの連携もスムーズです。

用途がビジネスやネットなど限定的な人

高度な動画編集や最新の3Dゲームといった特定の重い作業は行わず、インターネットでの情報収集、資料作成、オンライン会議など、用途がある程度限定されている方には、Chromebookのシンプルさがメリットになります。教育現場での利用(GIGAスクール構想における学習端末、プログラミング学習の導入機として)や、企業でのビジネスユース(クラウドベースでのファイル共有、コミュニケーションツールとして)など、特定の目的に特化した使い方にも向いています。

子どものパソコン入門機

比較的安価で購入でき、操作がシンプルで分かりやすく、セキュリティ面でも安心感が高いため、子どもが初めて使うパソコンとしても適しています。有害サイトへのアクセス制限なども設定しやすいです。

Chromebookを快適に使うポイント

Chromebookのデメリットを理解した上で、それでも導入を検討したいという方のために、いくつかのデメリットを軽減したり、より快適に活用したりするためのポイントをご紹介します。

モバイル通信を導入する

Chromebookのメリットである「常時インターネット接続による快適なクラウド利用」を最大限に活かすためには、安定したインターネット環境が不可欠です。

自宅や職場にWi-Fi環境がない場合や、外出先で頻繁に利用する場合は、スマートフォンのテザリング機能の活用や、モバイルWi-Fiルーターの契約、あるいはLTE通信機能を内蔵したChromebookのモデルを選択することを検討しましょう。

最近では比較的安価なデータ通信プランも増えています。

Microsoft 365を契約する

仕事などでMicrosoft Officeのファイル(Word、Excel、PowerPoint)を扱う機会が多く、互換性が気になる場合は、Microsoftが提供するサブスクリプションサービス「Microsoft 365」を契約するのも一つの方法です。

これにより、ブラウザ版のOffice(Office on the web)や、Android版のOfficeアプリを高機能で利用できるようになります。

Google Oneで容量を追加する

Chromebookは本体ストレージ容量が少ないモデルが多いですが、基本的にはGoogleドライブなどのクラウドストレージを中心にデータを保存・管理します。

もし、Googleドライブの無料容量(通常15GB)では足りなくなった場合や、スマートフォンで撮影した写真や動画をGoogleフォトと連携して大量に保存したい場合などは、

Googleの有料ストレージサービス「Google One」で容量を追加購入することを検討しましょう。比較的安価なプランから用意されています。

まとめ

この記事では、「Chromebook デメリット」というキーワードで検索された方に向けて、Chromebookの主なデメリット、メリット、そしてどのようなユーザーに適しているのか、さらにデメリットを補う活用法について詳しく解説してきました。

Chromebookには、確かにWindows PCやMacと比較していくつかのデメリットが存在します。

特定のソフトウェアが使えなかったり、オフラインでの利用に制限があったり、Microsoft Officeとの完全な互換性がなかったりする点は、購入前に必ず理解しておくべき重要なポイントです。

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