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Google Workspace for Educationを徹底解説!機能・料金プラン・導入方法

Google Workspace for Education

Google Workspace for Educationは、現代の教育現場におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速する、非常に強力なツールです。

なぜなら、安全性と信頼性の高いクラウド環境で、学習管理、円滑なコミュニケーション、そしてリアルタイムの共同作業に必要なすべての機能をシームレスに統合しているからです。

例えば、無料版の「Education Fundamentals」エディションであっても、「Classroom」や「Google Meet」を活用した質の高いオンライン授業やハイブリッド授業をすぐに実現できます。

さらに有料のエディションを選択すれば、高度なセキュリティ機能や最新のAI(Gemini Education)の支援も受けられます。

本記事では、このGoogle Workspace for Educationの全貌、各料金プランの具体的な機能、そしてスムーズな導入手順に至るまで、教育機関の担当者様に向けて徹底的に解説します。

目次

Google Workspace for Educationとは?

Google Workspace for Educationは、Googleが教育機関専用に設計・提供する、クラウドベースの総合学習支援プラットフォームです。

その最大の理由は、学習とコラボレーション(協働作業)を安全かつ効率的に促進するために必要なツール群が、一つのパッケージとして統合されている点にあります。

このサービスは、以前「G Suite for Education」という名称で知られていましたが、機能の進化とともに現在の名称に変更されました。

ビジネス向けの「Google Workspace」とは異なり、教育現場特有のニーズ、例えば「Classroom」によるクラス管理機能の標準搭載や、生徒のプライバシー保護の厳格な基準(広告表示なしなど)に特化しているのが大きな特徴です。

結論として、これは学校運営と生徒の学習活動全体を、デジタルの力で根底から支えるための基盤(インフラ)と言えるでしょう。

Google Workspace for Education5つの主要メリット

Google Workspace for Educationのメリット

Google Workspace for Educationは、教育現場に5つの明確な変革をもたらします。

これは、ツールが「シンプルさ」「安全性」「将来性」といった教育に不可欠なコンセプトに基づいて設計されているためです。

具体的には、以下のようなメリットが挙げられます。

  • 簡単な操作とアクセス
  • 高度なプライバシーとセキュリティ
  • デジタルリテラシーの向上
  • シームレスな統合
  • バリアフリーと信頼性

簡単な操作とアクセス


年齢やITスキルに関わらず、誰もが直感的に使用できます。また、どのデバイスからでも同じ環境にアクセス可能です。

高度なプライバシーとセキュリティ


生徒の大切なデータを守るため、広告目的でのデータ使用は一切ありません。強固なセキュリティ対策が標準装備されています。

デジタルリテラシーの向上


生徒が社会に出てから必須となるデジタルリテラシー、論理的思考力、そしてコラボレーション能力を日々の学習の中で自然に育みます。

シームレスな統合


Googleのツール同士はもちろん、多くのサードパーティ製(外部企業製)の教育アプリケーションとも簡単に連携できます。

信頼性とバリアフリー


99.9%という高い稼働率を誇り、安定した学習環境を提供します。また、障害の有無に関わらず誰もが利用しやすい設計(ユーザー補助機能)が充実しています。

これらのメリットが組み合わさることで、教育機関はより安全で効率的、かつ生徒一人ひとりに寄り添った学習環境を構築できます。

Google Workspace for Educationでできること

Google Workspace for Educationは、多彩な機能を持つアプリケーション群により、教師の業務効率化と生徒の学習体験向上を同時に実現します。

その理由は、コミュニケーション、資料作成、学習管理といった学校活動の核となる作業を、単一のプラットフォームで一元管理できるからです。

これらは単に個別の学習支援ツールとして存在するのではなく、相互に密接に連携して動作します。

ここでは、具体的にどのようなアプリで何ができるのか、教育現場の主なシーン別に解説します。

指導の促進とコミュニケーションの強化

安全なコミュニケーションツール群が、教師と生徒、または生徒間の円滑な情報伝達と交流を強力にサポートします。

Gmail(メール)やGoogle Chat(チャット)は、学校の管理者が許可したドメイン内でのみ利用を許可するなど、セキュアな連絡手段を提供します。

特に「Google Meet」(ビデオ会議)は、オンライン授業、ハイブリッド授業、保護者面談、職員会議に不可欠です。

エディションによっては録画機能やノイズキャンセル、最大1,000人(Education Plusの場合)の同時参加が可能となり、安定した遠隔コミュニケーションを実現します。

これらのツールが、時間や場所の制約を超えた、柔軟な学習と指導のスタイルを可能にします。

共同編集と生産性向上ツール

クラウドベースのオフィススイートが、リアルタイムでの共同編集を可能にし、生徒の協働学習と教師の生産性を飛躍的に高めます。

生徒や教師は、同じファイルに同時にアクセスし、グループワークやレポート作成、授業資料の作成を効率的に進めることができます。

  • ドキュメント(文書作成)
  • スプレッドシート(表計算)
  • スライド(プレゼンテーション)

これらのツールは、生徒が意見を交換しながら一つの成果物を作り上げるという、現代社会で求められるコラボレーションスキルを養う上で中心的な役割を果たします。

学習管理(LMS)の一元化

「Classroom」と「Assignments」が、強力な学習管理システム(LMS: Learning Management System)として機能し、教師の煩雑な業務負担を大幅に削減します。

LMSとは、学習教材の配布、進捗管理、成績評価などを一元管理するシステムのことです。

Googleのツールでは、課題の配布から回収、採点、そしてフィードバックまでの一連の流れをデジタルで完結できます。

教師は「Classroom」でオンライン上のクラス(教室)を作成し、課題や資料、お知らせを簡単に配布できます。

「Assignments」は、Google ドキュメント内で課題の採点やルーブリック(評価基準)を用いた評価を効率化するツールです。

特に「独自性レポート」機能は、生徒の提出物がインターネット上の情報や過去の提出物と類似していないかをチェックし、適切な引用や盗用防止の指導に役立ちます。

これにより、教師は単純作業から解放され、生徒一人ひとりへのきめ細かな指導により多くの時間を割けるようになります。

高度なセキュリティと管理機能

「Google 管理コンソール」により、教育機関のIT管理者は、組織全体のデータとデバイスを強力に保護・管理できます。

学校という組織で安全にクラウドツールを利用するためには、この管理機能が不可欠です。

管理者は一元的に、生徒や教員のアカウント発行・停止、アクセスできるサービスの制限、セキュリティポリシーの詳細設定を行えます。

例えば、生徒が不適切なWebサイトにアクセスできないようにフィルタリングしたり、紛失したChromebookをリモートでロックしたりすることが可能です。

さらに有料エディションでは、不審なログインの検知、データ漏洩防止(DLP)、詳細なログ分析といった高度なセキュリティ対策も実行できます。

この強力な管理機能こそが、教育機関が安心して生徒のプライバシーを守りながら、デジタルの利便性を享受するための基盤となります。

【料金・機能比較】4つのエディションとアドオン

Google Workspace for Educationには、4つの主要なエディション(段階)と、特定の機能を追加するアドオンが存在します。

これは、教育機関の規模、予算、そして求めるセキュリティレベルや授業の高度化のニーズに応じて、最適な料金プランを柔軟に選択できるように設計されているためです。

基本となる無料版から、高度な管理機能やAI機能を備えた最上位版まで、その内容は多岐にわたります。

各エディションの違いを正確に理解し、自身の学校に最適なプランを見極めることが非常に重要です。

各エディションの料金と主な特徴を比較

各エディションは、利用できる機能、組織全体のストレージ/保存容量(無料版は100TBをプール)、サポート体制、そして料金が明確に異なります。

特に無料の「Education Fundamentals」と、有料版(Education Standard, Education Plus)では、セキュリティと管理・分析機能において大きな差が設けられています。

4つの主要エディションの主な違いを以下の表にまとめます。(料金は学生1人あたりの年額目安であり、販売パートナー/代理店によって異なる場合があります)

エディション名料金(目安・年額)主な特徴と対象
Education Fundamentals無料基本機能: Classroom、Meet、ドキュメント、Gmailなど、学習に必要な基本ツールを網羅。まずは始めたいすべての教育機関向け。
Education Standard有料(生徒ライセンス)セキュリティ強化: Fundamentalsの全機能に加え、高度なセキュリティ脅威の検出、管理コンソールの強化、詳細な監査ログ。組織の安全性を高めたい機関向け。
Teaching and Learning Upgrade有料(教員ライセンス)
※アドオン
授業の高度化: Meetの高度機能(録画、大人数参加、ブレイクアウト)、独自性レポートの強化(回数無制限)、Classroomアドオン。教員の授業の質を高めたい場合に追加。
Education Plus有料(生徒ライセンス)最上位版: Standardの全セキュリティ機能と、Teaching and Learning Upgradeの全機能を統合。最優先サポートも付帯。教育DXを全方位で推進したい機関向け。

まずは無料のFundamentalsから導入を開始し、セキュリティ強化の必要性に応じてStandardへ、または授業の質を特定の教員から高めたい場合にTeaching and Learning Upgrade(アドオン)を検討するのが一般的な流れです。

教育効果を高めるアドオンの紹介

基本のエディションに加え、特定のニーズに特化して応える2つの強力なアドオン(追加機能)が用意されています。

これらは全教員・全生徒に必須ではないものの、特定のユーザーに高度な学習・業務支援機能を提供するために開発されました。

アドオン名主な目的対象ユーザー主な機能備考
Teaching and Learning Upgrade授業の質の向上教員ライセンスを購入した教員Google Meetの録画、出席状況の自動確認、アンケート・Q&A機能、Classroomの独自性レポート(チェック回数無制限)Education Plusに標準搭載
Gemini Education教師の業務効率化と生徒の個別最適化された学習の支援対象エディション限定Gmailやドキュメントでの文章作成支援、Google Meetでのリアルタイム字幕や会議の要約、Classroomでの課題作成支援最新のAIアシスタント機能

これらアドオンは、教育の質と効率をさらに一段階引き上げたい場合に、非常に有効な選択肢となります。

Google Workspace for Educationの導入手順と注意点

Google Workspace for Educationの導入には、対象資格の厳格な確認と、いくつかの技術的な準備(前提条件)が必要です。

なぜなら、このサービスは慈善目的で提供されており、適格な教育機関にのみ無償または割引価格で提供されるものであり、一般企業や個人、営利目的の学習塾などでのビジネス利用は固く禁じられているためです。

Googleによる審査プロセスや、特に有料版の契約方法にはいくつかの注意点があります。

スムーズな導入を実現するために、必要な手順と条件を事前にしっかり確認しましょう。

導入対象となる教育機関と前提条件

導入における最大の前提条件は、「Googleが定める適格な教育機関であること」そして「独自ドメインを所有していること」の2点です。

Googleが教育機関であることを認証するために、学校専用のドメイン(例: ac.jp, ed.jp など)の所有権確認が必須プロセスとなっているからです。

対象となるのは、幼稚園、小中学校(義務教育課程)、高等学校、大学(高等教育機関)など、政府によって認定され、国内または国際的に認められた学位や卒業資格を授与する非営利の教育機関です。

申請前に、自身の組織が対象基準を満たしているかを確認し、まだ取得していない場合は独自ドメインを準備しておく必要があります。

有料エディションの購入方法と割引制度

Education StandardやEducation Plusといった有料エディションは、Googleから直接購入することはできず、必ずGoogle認定の「販売パートナー/代理店」を経由して契約する必要があります。

その理由は、パートナー各社がライセンス販売だけでなく、日本国内の教育事情に合わせた導入コンサルティング、既存システムからのデータ移行支援、教員向けのトレーニング、導入後の技術サポートなど、きめ細やかなサービスを提供するためです。

導入を検討する際は、複数の販売パートナーに見積もりを依頼し、ライセンス費用だけでなく、付帯するサポート内容を比較検討すると良いでしょう。

また、一部のエディション(Education Plusなど)では、2年以上の長期契約を結ぶことで割引が適用される制度もあります。

予算と必要なサポート体制を考慮し、信頼できるパートナーを選ぶことが、導入成功の最も重要な鍵となります。

導入成功事例とその他の役立つリソース

すでに国内外の多くの教育機関がGoogle Workspace for Educationを導入し、学習環境の革新、業務効率化、そして安全なインフラの構築に成功しています。

ツールを活用することで、教師の業務負担が劇的に軽減され、生徒の主体的な学習活動が促進されるという好循環が生まれているからです。

また、導入後の活用を強力に支援する豊富なリソースや、安価で管理しやすい「Chromebook」とのシームレスな連携も、このプラットフォームが選ばれる大きな魅力です。

具体的な事例や利用可能なリソースを知ることで、自校での活用イメージがより明確になるはずです。

導入校では、授業の効率化から学校全体の安全なインフラ構築まで、驚くほど多様な成果が報告されています。

教師の業務効率化と指導の質の向上


Classroomで課題や小テストをデジタル配布・自動採点することで、教師は印刷、配布、回収、採点にかかっていた膨大な時間を削減できました。その結果、生徒一人ひとりの進捗に合わせたフィードバックや、新しい指導法の開発により多くの時間を充てられるようになりました。

安全な学習ライフラインの確保


災害時や感染症による休校時でも、Google MeetとClassroomを活用して迅速にオンライン授業へ移行し、生徒の学習機会を途切らせることなく継続できました。「いつでも・どこでも学べる」環境が、教育のセーフティネットとして機能しています。

強力なメールセキュリティの実現


Gmailの高度なスパムフィルタとセキュリティ機能により、生徒を有害なフィッシング詐欺メールや不適切なコンテンツから自動的に保護できるようになりました。保護者からの連絡も確実に受信でき、安全なコミュニケーション基盤が整いました。

これらの事例は、ツールが単なるアプリの集合体ではなく、現代の学校運営に不可欠な「基盤」として機能していることを明確に示しています。

教育者トレーニングやヘルプ情報

Googleは、導入後のスムーズな定着と活用を支援するため、教育者向けの豊富なトレーニング資料やヘルプ情報を無償で提供しています。

どれほど高機能なツールも、現場の先生方が使いこなせなければ教育効果に繋がらないことを理解しているからです。

公式サイトでは、初心者向けの基本操作から上級者向けの応用的な活用法まで、レベル別に学べる「教育者トレーニングセンター」が用意されています。また、障害のある生徒の学習をサポートする「ユーザー補助機能」の詳しい解説や、有料エディション契約者専用のテクニカルサポート窓口など、多様な学習支援ツールやリソースが整備されています。

これらのリソースを積極的に活用することで、教師は自信を持って新しい指導法に挑戦し、ツールのポテンシャルを最大限に引き出すことができます。

Google Workspace for Educationのよくある質問(FAQ)

最後に、Google Workspace for Educationの導入に関して、担当者様からよく寄せられる質問とその回答をQ&A形式でまとめます。

Education Fundamentalsは本当にずっと無料ですか?

はい、Googleの審査により適格な教育機関として承認されれば、Education Fundamentalsは永続的に無料でご利用いただけます。利用中に広告が表示されることも一切ありません。

有料版(Plusなど)へはいつでもアップグレードできますか?

はい、無料版から有料版へのアップグレードは、認定販売パートナーを通じていつでも可能です。ただし、有料版の契約は基本的に年間サブスクリプション(年単位での契約・支払い)となります。

料金プランは教員数と生徒数のどちらで計算されますか?

料金プランによって異なります。Education StandardとEducation Plusは「生徒ライセンス」が基本です(生徒数に基づき課金され、一定比率の教員ライセンスが無償で付与されます)。一方、Teaching and Learning Upgradeは「教員ライセンス」となり、購入した教員のみが高度な機能を利用できます。

独自ドメインは絶対に必要ですか?

はい、必須です。Googleが組織を「教育機関」として認証し、管理コンソールを提供するために、組織が所有する独自ドメインの確認が必要となります。

教育の未来をデザインするために

Google Workspace for Educationは、教育現場が直面する多くの課題を解決し、生徒の可能性を最大限に引き出す未来の学習環境を創造するための、最も強力なパートナーです。その圧倒的な機能性、堅牢な安全性、そしてニーズに合わせて拡張できる柔軟性は、あらゆる教育機関のデジタルトランスフォーメーションを支援します。

しかし、最適なエディションの選定や、既存環境からのスムーズな導入・データ移行には、専門的な知識と経験が不可欠です。

  • 「結局、どのエディションが自校に最適なのかわからない」
  • 「導入申請や、現在使っているサーバーからのデータ移行に不安がある」
  • 「導入するだけでなく、教員が使いこなせるまでの研修もサポートしてほしい」

このようにお考えの教育機関のご担当者様は、ぜひ一度、Google認定パートナーである[貴社名]にご相談ください。

田中電気は、数百校におよぶ教育機関への豊富な導入実績に基づき、お客様の課題に合わせた最適なライセンスのご提案から、導入支援、教員・管理者向けトレーニング、導入後の運用サポートまでをワンストップでご提供いたします。

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GIGAスクール構想の推進により、すべての児童生徒が学習用の端末を活用する環境が整備されました。

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児童生徒の習熟度に応じた学習を実現する「きめ細かい学習指導」や、クラス全体の学びを深める「協調的な学習支援」など、多様な学習ニーズに対応できるプラットフォームが求められています。

田中電気は、これらの課題解決に必要な機能を一つに集約し、教育現場の実践的な運用をサポートすることで、児童生徒が自らの力で「主体的で創造的な学び」を実現できる環境づくりを支援します。

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